2022年1~6月の姿

2022年06月30日

2022年も更新していませんでしたので、2023年1月にあわてて更新しています。2022年はコロナの影響に加えウクライナ情勢、本当に厳しい年となりました。景気の停滞、物価上昇など先の見えない不安は拭えません

3月に融雪剤散布
スノーモービルも散布機も大きくなって嬉しいのですが、今年はどっぷりはまりました・・・重くて人力では脱出できずバックホーで引っ張ってもらう羽目に
前々回のページでちょっと紹介した、衛星写真から生育状態を求めGPS位置情報から施肥量を変える技術(自動可変施肥)のレポートを少しお話します。使用データはスペースアグリ様、使用機械はビコンのワイドスプレッダです
セクションコントロール(可変施肥)を使用するにはライセンス(約17万)が必要です。GPS自動操舵機械に入れるか専用のモニターに入れるかの判断が必要です。自動操舵に入れると画面が1つですみますが作業画面が狭くなります、専用モニターに入れると画面が増えてトラクターの右側が機械だらけになります
今回は専用画面(イソマッチテラス(だったっけ))での画面です。パソコンで作成した施肥マップをUSBに保存。トラクター内の専用モニターにコピー、呼び出しは(黄四角)のボタンから・・・うちのは古いので日本語になりません
施肥マップと圃場データがセットで呼び出されます。ファイル名を変えても反映されなくて面積+使用量になっていた。これがどの畑なのか迷うの
圃場データーはグーグルマップで作成したデータになってしまうので、外周線がずれているところも多く、圃場外に散布してしまうことも(反対側はまかない)自分で走って作成したデータを使えると良いのですが、その場合はデータをスペースアグリに送って外周線を作成してもらう必要があります(これはできるのか未確認)
困ったのが外周を回るとき、実際は片側しか散布していないのですが、その反対側もマップを参照しています、そこにデータ(色が塗られていない)がないとエラーが出る
エラーが出ると散布をやめちゃうので 写真のように途切れ途切れになってしまう
一瞬出るこの画面の下のチェックを押すと一応エラーはでなくなります、が
散布はやめちゃうので、エラーが出る前に右の矢印ボタンで機能を切っちゃう。すると可変しなくなるのでそのままの散布量で作業することはできます。実際の畑より広いマップを作成できれば良いのですが、申し込んだ畑以上大きなマップは作成できないのです
たまにバグがあり、マップにぽっかり穴が開いていたりします。当然散布もやめます
こんな時も矢印ボタンを切ればそのまま散布します。
可変施肥で生育差をなくす、使用量を調整しコストダウンが可能などがメリットですが、散布量までは指示されないので自分で決めなければなりませんし、収量センサー付きの収穫機械がないとデータの検証ができません。ビッグデータの活用で最適な散布量をAIが求め、朝起きたら機械にインストールされているくらい手軽にならないと、普及しないかも
もう一つの取り組みは、直播ビートの発芽改善。今までの失敗の中で土壌のPh調整、水分が高い中播種すると生えない、土を細かくしないとダメ、でも粉粉の砂地も種が深いと生えないなど、なんとなくわかってきました。この地帯は粘土地も多く覆土不良では生えません、アッパーロータリーでで土を細かくし(正確にはコロコロを下にして砂だけをふるって上に置く)でも鎮圧も重要なのでパワーハローなどでさらに転圧して播種する。といった非常に面倒な工程になります。
農家減少で規模拡大の昨今、少しでも早く作業を終わらせたい。播種機の中でも不耕起用(少々硬い畑でも種をまいちゃう)機種があります。今回はこの機械を含め省力化を検証してみます
粘土地はせっかく土を細かくしても雨が降ると表面がカチカチ(クラスト層)になります、そこでクラストクラッシャーなどで土を割ったりするのですが、一部発芽しちゃったらできない。まずプラウ耕をやめて、簡易耕起で残差物を残す。パワーハローのみで土を細かくしない、播種機は不耕起用で土がこなれなくてもまいちゃう実験。不耕起用播種機は2枚の円盤で土を割りその隙間に種を落とし、すぐ後ろから鉄のローラーで種を埋め込む構造になっています。今回の機械はモノセム お値段高くてびっくり
ホコリが立つくらい乾いた土壌に播種し、後に雨が降るのがベストだと思うのですが、これは何とも・・・あとゴロゴロの粘土地では種が見えちゃって、さすがにここはダメでした。せめてロータリー耕か…むしろ硬いまま触らないほうがいいかも(でもこれは怖くてできない)

結果は今までよりは良かったのですがビートの検証はまだまだ、(Vローラーがない方が発芽が良かったりした)まだ検証が必要なんですよ。あぁ