2021年4~8月の姿

2021年08月31日

ずいぶん更新を怠っていてごめんなさい、新型コロナウイルスなどで激動の昨今気持ちも沈んでしまっているのが正直な気持ちです。(さらにウクライナ紛争が起こるのは、この頃知る由もないのですが)

4月の富良野はまだ雪が残っています、これは道路除雪で山になっていた雪を少しでも早く溶かす作業
畑を起こす前に、ライムケーキを散布。これは砂糖製造での副産物、アルカリ性石灰資材となり土壌の酸性を和らげます
土が乾いたところから畑おこし。遠くから見るとさほどではありませんが、傾斜がきつい
場所によって土質は様々。砂や粘土、こんな石も出てきます
GPSによる自動操舵も本格的に稼働し始めています、位置情報がわかるので中を抜いても並行に作業することが可能になりました
GPSで位置がわかることによって、衛星写真から生育情報を取得し、それに応じた生育マップを作り、肥料の量を調節できるようになりました
緑は生育良好、赤は不良。これを機械に入力し自動で施肥量を調節します。この技術の基礎研究を始めました
注意する点は、生育が悪いのか そもそも作物が生えていないかの確認。生えていない場所に肥料をたくさん投下しても無駄になります
これは小麦畑ですが、部分的に生育の悪い場所があります
一部の畑に縞萎縮病が発生してしまいました。土壌菌なので撲滅は難しい。機械などで土が移動するのを防ぎ、菌の拡大を抑え、耐病性の品種に転換していく必要があります
5月後半は雨が多く作業がとても遅れてしまいました
畑を柔らかくしてしまったので、雨が染み込んですぐには乾きません。適期からどんどん遅れ気は焦ります
待ちきれず播種(これはてん菜)正直畑が乾いていないと てん菜はうまく発芽しない傾向にあります
後日掘り出してみるとピンクのコーティング種から発芽しているのがわかります
しかし、水分の高い時期に播種したので、粘土畑はカチカチになり、発芽不良が懸念されます。このような機械で硬くなった土を砕いています
5月後半、部分的に作物が生えない場所があります
通常はこれくらいの状態なので、何が悪いのか土壌分析を行います。この地域は十勝岳の噴火によって堆積した火山灰の土壌、新しい場所は酸性が強く微量成分も不足しています。改良資材を投入してもすぐにはよくなりません長年の土づくりの大切さを感じます