2010年12月の姿(1)
2010年12月1日
12月の決算期を迎えました。2年連続の天候不順により農家のみなさんは大打撃をうけております。特にこの地帯は天候被害が大きく、緊急支援でお金を借りる農家が多いようです。
他人事のように書いておりますが、私もその一人・・・ですが歩みを止めるわけにはいきません
来年度に施用する堆肥の搬入です
いつもより積雪が遅く、作業がはかどるのですが、資金的な余裕がなく土地改良など大きな事業に踏み込めない部分もあり、ちょっと辛いです。
汎用野菜移植機
以前よりカボチャ栽培の機械化について各方面にお話しさせていただいておりますが、
今回「(独)北海道農業研究センター」さんが開発中の野菜移植機についてお話をいただきました。
開発中の移植デバイスを見せていただきました
上下するホルダーにて野菜苗を移植します。すべての動きは電子制御なので株間・速度などの調整が制御できます。
またマルチ移植時の破れ防止のためにデバイスごと前後する機構も取り入れられています。
農業機械も制御技術がどんどん電子化されています。
ですが農作業の中では、突然の雨やぬかるみ作業など悪条件の時が多々あります、また田舎の農家まで修理をお願いすることもありますし、待ち切れず自分で分解することもあるでしょう。
出来るだけ機構の単純化はお願いしたいところです。
こちらは現在使用している移植機です。コンパクトにまとめられております。
株間設定の制約など不便なところはありますが単純な作りの利点もあります。
むしろ今後は植え付け後の手直し部分なども考慮してほしいところです。
北海道農研さん。本州の農家事情など、楽しいお話もあり感激です、ありがとうございました!
小麦粉製粉
今年の不作で躊躇していた小麦粉の製粉ですが、やはり行うことにしました。
今回の粉は出来上がりが不安ですが、
有機物循環農法体験記
茨城~
スガノ農機さんが主催、農業技術通信社を事務局とする「全国有機物循環農法研究会」と言う組織がございます。
この会の「有機物循環農法体験記」授賞式にお呼ばれいたしました。
北海道は真っ白でしたが初めての茨城はきっと暖かいでしょう。
筑波山
スガノ農機は上富良野にありましたが、厳しい冬の気候による鉄の品質変化を抑えるために、今の地に移転したようです。
また、ボトムプラウが少ない地域にも普及させる目的もあったようです。
特別講演
一橋大学イノベーション研究センター教授
米倉誠一郎氏の講演がありました。中央の考え、そして世界を見据えたお話。大変勉強になりました。
「夢無き者に進化なし」
授賞式
このあと懇親会がありました。日本各地の優秀な経営者さんの前で緊張するばかり・・・
今後は「土を考える会」として新たな活動が始まるようです。
お声をかけていただいた皆様、ありがとうございました。
工場見学会
次の日は元北海道農業機械工業会の村井さんの学習会があり、その後工場見学会がありました。
非常に整頓されている工場です。年産4500台ほど出荷しているそうです。
近年はフロントに作業機を追加する複合機の開発に力を入れています。
フロント作業機は前部にも3点リンクの追加が必要ですし、トラクターもかなりの馬力がいるようですが、耕起後の畑でも平らに走れますし、作業工程も省略できます。ちょっと興味をもちました。
博物館もあったよ
全国の農業者と交流できる機会はめったにありません。
その中でメーカーさんがこのような組織を運営されていることに感服いたします。
貴重な体験本当にありがとうございました。